還暦録
2017年の春に65歳で定年退職(スイスにて)したから、今年で7年目になる。 日本にいた頃は、ほとんどアルバイト人生であったから、身体が動く限り死ぬまで働くんだろうなぁ…と、思い込んでいたので こちらスイスにきて自分が人並みに定年退職というような境…
先日、81歳になったポール・サイモンがギター弾き語りする動画にであって、その変わりように驚きながらも、 懐かしい友人に再会したような不思議な気持ちと同時に、私の喉に刺さっていた魚の小骨のことを、思い出させてくれた・・・。 私を『道』に到らせた…
昨日、我がYoutubeのホームページに、『若年性認知症』をテーマにした動画が紹介されていて、一つ観ると次から次と様々なドキュメント動画が アップされ、身につまされる思いでいくつもの動画を観てしまった。 65歳未満で発症する認知症を『若年性認知症』・…
29歳の時、新宿にある東洋鍼灸専門学校へ入学すると、一人黒い着物に袴という出で立ちのユニークな先生がいた。 物凄いエネルギッシュな先生で、当時の鎌倉円覚寺の老師の鍼灸主治医をしていて、12月の接心には必ず参加する・・・という禅者でもあった。 そ…
私が5〜6歳の頃の写真?・・明らかに手作りの木刀を持っている。地面は雪解けで泥んこ状態であるから春5月頃であろう。 北海道、北見の春は遅かった。写真の右手奥にポンプが見えるが、この当時は水をここから汲んでいたのだろうか? 私が立っている後ろに木…
あの有名な映画『ショーシャンクの空に』を観た。黒人のモーガン・フリーマンと、白人のティム・ロビンスの二人の名優が演じた刑務所物語。 この作品、監督脚本:フランク・ダラボンで公開が1994〜5年なので、私が観た一回目はスイスで、英語版・フランス語…
年頭にあたり、私の経験から若い人にできる話・・・ということを考えた時、例えてみれば『土俵』の話はできるだろうか。 私の言う『土俵』とは、常に初心者から始めなければならない『場』を意味し、数年前に自分の『還暦録』のために これまでやってきた職…
先日どなたかのブログを拝見していると、アメリカのロック・バンド『Eagles』の Youtubeがアップされていた。 その曲は私のよく知っている曲ではなかったが、Eagles・・・といえば、何と言っても『ホテル・カリフォルニア』 Youtubeで早速検索すると下の動…
先日と言っても10月31日の、いわゆるハロウ〜インの夜の事。 我々夫婦が近所のカフェにいると、約30分ほどの間に市販のハロウイン衣装を身につけた子供達(4〜5歳)のグループが 3組ほどカフェにやって来て何か叫ぶと、その子供達に店主がお菓子を配る…と…
先日、湖畔を散歩していた時、花壇の美しいのをたまたま前を歩いていた年配の男性に同意を求め話しかけた相方に 愛想よく返答してきた男性は元町会議員だったそうで、町のことを褒められるとやはりうれしいらしいらしく 町のことをあれこれ説明してくれた。…
『バブルの寵児』・・・っていうタイトル、どこが〜って思われただろうけど、『金』に関わる仕事とは無縁でいたいと思っていた私としては まるで『マネー・ゲーム』のような『クレジット』という仕事の一端に関わっただけではなく、『修行生活』を経済面で助…
昨日は『太極拳習得』時期の話を書いて、あの頃の私の生活は『禅修行』『太極拳習得』『夜間バイト』に集約されていた…と。 それでその時やっていた『夜間バイト』の事を急に懐かしく思い出し、その頃のことを『還暦スキャン』してみようと思う。 スイスを経…
時間的( 約60年)にも距離的(日本〜スイス)にも遠くになった故郷をいま思う時、小中学生時代、いわゆる義務教育という 日本の教育体制による、当時の担当の先生方や同級生等と過ごした、7歳から15歳の9年間に学び培ったモノ・・・ 普段あまり省みることの…
『 ちょっと皆さん、聞いて頂きたいんですが。 この列車の中には、こんなに小さな赤ちゃんがいます。 車内にはいま3人の人がタバコを吸っていますが、この煙すごいですよね。なんとかならないでしょうか? 冬だから窓も開けられませんし、この列車には換気も…
あと一週間で70歳になろうというに、『還暦』の話とは・・・と思われるだろうが 私にとって『還暦』は60歳から最期のチャンス的に始まり、生涯が終わるまでの一種の『菩薩行』であると解している。 『菩薩行』とは、『上求菩提下化衆生』という事。 そういう…
今日は『畳の日』・・・であると、どなたかのブログに書いてあった。 それでふと考えてみるに、1991年にスイスに住むようになってから足掛け31年間『畳』とは無縁の生活である。 6歳年上の姉によると、母の実家は東京は日本橋の畳屋であったというのだが、 …
じつは一週間前の月曜日、『胃カメラ』を呑んだ。 全身?麻酔をかけてもらったので、眼が覚めたとき何もかも終わり、検査自体は10分ほどで、そのあと麻酔が切れるまで 一時間ほどベッドによこになっていたのか、時計をみると9時を過ぎていたので驚いた。 看…
荒井由実は1954年、中島みゆきは私と同年の1952年生まれ…。 だからどうした? と言うことであるが 高校時代からラジオが私の『親友』のようなものであったことを思うと、彼女たちが活躍する20歳代というのは 私の人生をも陰日向(かげひなた)となって・・・…
じつは一週間早まり、明日の金曜日に今度引っ越す新アパートの鍵を貰い受けることになった。 何せ、引っ越すと言っても未だアパートの室内を実際に見ていないのだから、我々夫婦はもうだいぶ前から興奮気味であった。 『あ〜ぁ、いよいよ30年近く住んだこの…
スイスに住んで今日で30年の歳月が過ぎた。 『アッ!』・・・といういう間だったような。 今になって思うのは、自分はスイスに住んでいるというより、日本の外に住むことで『日本』をより客観的に眺め、自己についてもそれまでの一切の シガラミを断った環境…
今、私達は8月上旬の引越しに向けて少しずつ身の回り品を片付けているが、昨日相方がお菓子用のメタル箱を私の所に持って来た『これアナタのモノよ』。 蓋を開けると、懐かしいガイド時代に頂いたお客様からの写真入り手紙が約30通ほど入っていた。 ちょうど…
観光ガイドやっていた時、お客さんによく聞かれた質問… 『なんでスイスまで来たんですか?』 私は『小指を立てて、私はこれで日本を発ちました・・・』と答えては、笑いを取ったりしていたが、冗談半分、真実半分ではあった。 鍼灸の勉強をしている時、私の…
還暦も今年で9年目にもなると、自分の過去のアレコレを微に入り細に入り探求してみる。(今年5月で69歳になる) 還暦とは一面、片足を棺桶に突っ込んでいる状であるから、今のうちに還暦を精査して腑に落ちる形にしておきたい。 (その意味で、定年退職70歳…
【国際女性デー特集】外国人女性が語る 「力になった日本の女流作家の魅力」より Youtube の ネバネバ・チャンネルを主宰している花子さん(日本人の母、英国アメリカ人の父を持つハーフ)とTessさん(イタリア人)の動画を今朝みて 今日が『国際女性デー』…
インスタグラムで友人のアメリカ人が何故か『東京キッド』という昔の歌を日本語で披露しているYoutubeを私に送ってきた。 赤毛のヤングマンの流暢な日本語による『東京キッド』・・・なかなかシュール。 で、その動画が終わってその次に来たのが この⬆︎動画…
これまでの68年間の人生で、どれほどの職種・・・というより、バイト的シチュエーションを経験してきたかを数えてみた。 例えば、レストランでウエイターを2回、皿洗いを一回とすると、3回のバイト数とし、正社員として雇われたものもバイトとして 数えると…
先日のローザンヌ・ユース冬季オリンピックでのスピードスケート・ショートトラック500m競技を見て、ボク自身のスポーッ歴の一幕を思い出した。 小学生の時、初めてスケートした日にスイスイ滑れたボクは、町内のスケート大会で一等賞を総なめし、中学校で…
だからオヤジギャグはやめられない… この言葉はうまい具合に老化による機能低下を表している。 オヤジギャグといえば、こちらスイスのオヤジ達もやるらしい… 先日、相方の姉が彼女のボーイフレンド(70歳)のオヤジギャグにうんざり…しているとう話をしてい…
二十歳から二十九まで写真一辺倒だったのが、どういうわけか東洋医学を入り口に禅修行、練功十八法、太極拳の気功法そして一週間の断食、滝行などなど東洋文化に浸りきった三十代であった。新米鍼灸師として治療所でも働いた。 そういった経験から自分が考え…
1981年(当時29歳)に東洋鍼灸専門学校に入学したあたりから、一気に『東洋』に足を踏み入れることになった。 今から考えればボクの30歳代に起こったことは、インドや中国の影響のもと発展形成した東洋文化との出会であり、日本の伝統文化に生きている自分を…