拈華微笑

自ずと示される道は、自ら歩むことで到る・・・自然

旧市街の魔女たち

 
 (彼女は一座の一員で、開演する前から客席を回って 笑わせながらポラロイドを撮っては与える、美人ピエロ)

 西暦2000年を過ぎてから 復活したボクの写真活動は 主に祭りをテーマに撮り始めている。
 写真家にとって 祭りほど 人間を撮りやすい環境は ない。
 むしろ 何で俺を撮らないのだ・・・と文句を言われそうなほど 撮られたい人間で 一杯の場所。
 「踊る阿呆に 撮る阿呆、 おなじアホなら撮らにゃ 損、損~ん」という訳でもなく。
 週末にカミさんと 恒例の「旧市街・祭り」に出かけた。仕事でクタクタのところをリフレッシュ
 したい・・・一心で ふだんは静寂が支配するカテドラルのある界隈が 人でごった返す石畳の
 中世の街に足を踏み入れる。
                
   (美しくも どこか哀愁をおびた ロープ上のダンスは 夕暮れ深まる空を 魔女が舞っているよう)

 旧市街中 3,4ヶ所でなにかパフォーマンスが行なわれているが、我々はメインステージとなる城の横にある
 広場の一番まえの席を陣取る。一昨日はここでホットなコンサートが行なわれていたが、今日はどうもそうではなく
 ある旅回り的一座による 歌あり、曲芸あり、マジックあり・・のマルチ演芸のテーマとなるのは どことなく
 エロチックな雰囲気であるようだった。

 娯楽の少ない中世では このような生身の人間のエネルギーの交歓こそ 尊ばれたのだろう そして今宵の 
 彼等のパフォーマンスこそは 旧市街祭りにふさわしい 演出であった。