「なんでこんなに 沢山 飛行機雲があるの?」・・・
訊かれた相手は「・・・・?!?・・・」 という感じで なんで そんな質問するの?・・・
という顔をされるだけで ボクの質問にまともに答えてくれる人が 皆無であった。
スイスでは 各市町村が 法令で建物高さを規制していて 勝手に高層建築物を建てることができない
のと とくに わがローザンヌは北の山側から 南のレマン湖にむかってゆるやかな坂になっているので
空を広く望むことが出来る。
一年余りのニューヨーク滞在から ここローザンヌに二度目に来たときには その空の広さに惹かれ、
癒される、ということもあったかもしれない。 ボクの第二の故郷 神戸にどこか似た雰囲気がある。
ところで この飛行機雲の 多い理由だが 未だにハッキリした 答えは知らない。
ただ ボクは勝手に こう思っている・・・ アルプス山脈があるために 北からの冷たい空気と
南は地中海の湿った暖かい空気が 上空でぶつかり合い ・・・そのへんの条件が 重なって
スイス上空を飛ぶジェット機の 航路が飛行機雲になるのではないか?・・・と。
それは ともかく ボク達のアパート6階エレベーター無し からの眺望は なかなかであり
ボクはここから 気に入った雲が あったら 必撮 することにしている。
これを見てほしい この無数の飛行機雲 こんだけ見せられたら誰だって 質問するよねぇ。

名付けて 「無字の空」というのだけれど 「無」という字が なし を意味しているのに こんだけゴチャゴチャしている
ところが 考えてみると 面白い。
世の中 今現在 やたらに ごちゃゴチャ しているね。 禅の公案に この 「無字」というのがあって 寺で修行している
雲水たちが 今この瞬間にも 「無」になりきろうと 坐禅に打ち込んでいるのだろうなぁ。