すでに電車の中から そのパレードは始まっている様で テクノが流れ露出度の多い衣装をまとった連中がのりこんでいた。
今回このストリート・パレードは 20回目を迎えるという。 最初はゲイパレードといって 色眼鏡ごしに見られていたこの催し物も
若者の祭りとしてスッカリ定着した感がある。・・・それでも我がニコルのように この手の祭りに 顔をしかめて見せる人間も案外沢山いる。
ボクは地元(ジュネーブの)レイクパレードには 3回写真を撮りに行った。この時はモノクロ時代。
どうしても本場と言われるチューリッヒの ストリート・パレードを 見てみたかった。どう違うのか?・・・好奇心の塊になって。
その割には ボクは自分の殻にしっかり閉じこもっている人間であるので、この次元の違う時空間に馴染めるか?どうか?・・・それが
この写真を撮れるかどうかの ポイントだった。
電車の中で一句 テクノ乗せ 2階電車でチューリッヒ ピースベースの ゲゲゲパレード 一撮
踊るアホウの 西洋版 お堅いスイスも タコ踊り 一撮
殻をほんの少しだけど脱ぎ捨てるのは 割と簡単だった。 カメラをちょっと向けるだけで 笑顔が返って来る から。


たいした 撮りたいと思ってない ガキどもも 「俺たちを 撮れ!」と催促してくる。

西洋人の 漢字好き ・・・これにもボクは 興味を持っている。


それから ただ 小さい・・・というだけなのに まるで別世界の 人のように感じてしまう・・・自分にも 興味がある。(なんかカワイイと感じてしまうんだけど)

橋の上では テクノが ガンガンなって 得体のしれない格好をした連中が 互いに眺めあって楽しんでる、橋の下では こうだ。

ボクは 何でも プロ根性を見せてくれる 人たちを 賞賛するが この真中で 踊り狂う女 は素晴らしい。

チューリッヒ湖岸の あちこちに 固定されあステージがあり それぞれ特徴を出していたが やはり人を載せるのが上手い、ヘタが あるようだ。
身体障害者 それも 鼻から管を付けている 若者も車椅子で参加していた 付き添いの女の子達も 素敵だ。

タコ踊り 理屈失せたる 祭りかな 一撮 (老若男女、思想、宗教を忘れて 踊り狂うのも いい。)