拈華微笑

自ずと示される道は、自ら歩むことで到る・・・自然

アバター “化身”

 今日は土曜 久しぶりに フランス系の 若者向け店「Fnac」フナックの テレビ・コーナーに立ち寄ると 大画面には 映画“アバター”が映っていた。
 あまりの画面の美しさに目を奪われるまま 見ているうちに ストーリーを追っていた。 それは武装した人間部隊が 無抵抗の異星人たちを攻撃
 する場面であった。
 ボクはこの映画が 公開された時 誰よりもさきに 見に行った一人であると思うが、 よくあるストーリー運びにちょっと 期待はずれ感を持ったことを
 覚えているが、 今日それを見た時 何故か 逃げまわる異星人たちが 福島の人達(日本人)に見えてきた。 映画の中の物語と思っていた 絵空事が
 そうではなく現実味を強く帯びて ボクの心に響いて来た。 日本という星が 攻撃され徹底的に 破壊されている・・・と実感する思いが沸いてきて
 悲しくなってきたのだ。
 人間の傲慢さ、強欲さが 無抵抗の者たちを 情け容赦なく 虐殺する・・・というありふれたストーリーは 現実だったんだ・・・と。

 ところで アバターの 語源はサンスクリット語で 神や仏の ”化身”から来ていて それが ネットワーク用語で 
 「自分の分身となるキャラクター」として使われる らしい。

 当然 この映画のタイトルも この2つの意味を兼ねあわせて使っているのだろうが、 それを知っていたら この映画をもっと理解できたのに。

    http://oates858.blog129.fc2.com/ 

 この方のブログの 「経産省前テント村座り込みに福島から訪れた83歳おばあさんの演説」の動画を
 是非見て欲しい。 日本には こういう立派な人達が いるのだ、と 励まされること 間違いない。 ボクはこのお婆さんを見た時 まさに仏の化身
 “アバター” を見る思いがし、 同時に事態の深刻さを 痛感せずにはいられなかった。

                        写真は 新必撮シリーズ 「 D-Train 」より