買った本で、その他未読の本が 数冊あったのに 何故かこの本にスーッと手が伸びていた。
大江健三郎さんの “ゆるやかな絆”というエッセイ。
大江さんの本は多分これが初めて。彼がノーベル文学賞作家であることは
知っていたのに、何故かボク的には彼が小説家では無いような気がしていて彼の本を読んだことがなかった。
この本は読み始めたばかりなので この本に関しての感想などは書けないけれど
ゆるやかな絆とは 彼と子供たちの関係を意味しているようだ。
張り詰めた緊張した関係ではなく かと言ってすっかり緩んでもいなく 親子のどちらかが必要とする時
すぐロープをたぐり寄せることが出来るほど ゆるやかな絆 ということのようだ。
大江さんの誠実なお人柄が ヒシヒシと感じられるエッセイであることは 読む前から想像できたが
この本は彼が60歳になる頃に書いたと自身述べられていて・・・ボクもあと数日で60歳になるので
その偶然にへ~っと急に彼が一層身近に感じ始める。
人間観察人としては これまで自分の実体験はもとより 様々なシチュエーションの親子関係をながめてきた。
いまも 我妻ニコルと両親の関係を否応無しに 観察させてもらっている。
しかし、この観察には これと言った結論などは 出そうにもない・・・というのがズボラ一撮の研究成果にふさわしい
結論となりそうだ。
例えば、結婚であれば何回でもやり直すことができるが、親子というのは一回限りでやり直しのきかない関係なのだし。
だいたいボクはよく観察しているが、それをああだ、こうだ考えるのが面倒な観察人なのだ。

ゆるやかな絆・・・理想的な親子のあり方だろうか。
ところで、 ニコルはボクの誕生日のプレゼントに何か ネットで頼んだまでは良かったのであるが、 予定していた日にそれが
届けられず、再度確認して今日の昼に届けられる事になっていて、昼に仕事から駆け戻ってきたけれど、何度も電話して確認した
のにも関わらず ついに届かなかった。19時過ぎに メールがあり 「配達所の手違いで 配達リストから漏れていた・・」との
ことが 判明した。 親子関係では ゆるやか・・・でよいが 仕事上では キッチリと緊張してもらいたいものだ。