拈華微笑

自ずと示される道は、自ら歩むことで到る・・・自然

ストリート・フォトグラファー

  わが街ローザンヌにある 写真美術館エリゼでは 年4回ポートフォリオといって エリゼのベテラン写真キューレター員が 写真家の作品を
  20分間と限って見てくれるプログラムがある。

  いっか誰かに見てもらはなければ・・・と思っていた「D-Train」(電車内で撮った写真)をついに 見てもらった。 9月27日で 日本から帰国した翌日。

  A4で紙焼きしたプリントも用意したが できれば音楽付きの スライドショーで見てもらいたかったので ボクのアイパッド・ミニを持参していった。

  地下の部屋に 3人の男性キューレターが それぞれある程度距離を置いて 机を備え、割り当てられた写真家達が 作品を見せていた。

  ボクの写真を見てくれるのは Mr,ジェラルディンで 去年 ポートフォリオの中から 優れた作品を プロジェクターで スライドショーとして
  一般公開した時の 司会・進行をしていたのが この方であった。 背の高い、年の頃などボクと同年くらいの ほりの深い顔をしている。

  一見、とっつきにくい感じがしたが 実際にはかなり気さくな方で 言葉の苦手なボクの いい加減なフランス語に根気よく付き合ってくれた。

  ボクが一番気にしていた事は 「肖像権」問題であったので その点をお尋ねしたところ いろいろな観点からの意見を述べて頂いた。
  「基本的には 被写体の肖像権を守らなければいけないのであるが、貴方の写真の場合 ポジティブに撮っているので 
   私の意見ですが、そう問題にはならないような気がします・・・。」ということであった。

  ボクの作品そのものに対しては よい評価をしていただいたような気がするが 実際はどうであったのか? ボクにはわからなかった。
  本当によければ 来年2月に行なわれる スライドショーに招待してもらえるだろう。

  肖像権の話をしている時に 彼は「もはやストリート・フォトグラファーは ありえない」・・・と言った事が 印象に残った。
  ボクが 写真を始めた頃は 「スナップショット」と言って 街なかでもどこでも 被写体の人物に気づかれないように 人の活動を切り撮った
  ものであるが、それが肖像権の尊重で出来なくなるというのは ボクには考えられない事で・・・つまりボクは改めて ストリート・フォトグラファー
  であることを ここに宣言するものである。