拈華微笑

自ずと示される道は、自ら歩むことで到る・・・自然

無欲一切足

  相方の部屋の壁に 一年前から 禅の大先輩、津田さんから頂いた書『無欲一切足』が掛かっている。

  禅の修行はしたものの、無欲からほど遠いボクには 禅語としてはもう一つ面白味に欠ける・・・この書を これまた無欲からほど遠い相方の
  所望によって 彼女の部屋に掛かることになったわけであるが、 『書』の熏習とは怖ろしいもので 最近この書が持つ深い味わいなどが
  無意識な我々の心にも 薄くまとわっているような気がしてきた。

  ボクなどは最近 この『無欲一切足』こそが 仏教の真髄なのでは・・・なかろうか?と思うにいたっている。

  この書は 一般的に読めば 『無欲であれば 一切が足りている』であると思う。
       禅的に読めば  『一切が足りて 欲無し』で より現実的で 痛快だ。


                    
                     毎朝の体操・・・ハンドル状の輪は数回使ったのみ、この書による完全な熏習には、あと30年はかかるだろうよ。