拈華微笑

自ずと示される道は、自ら歩むことで到る・・・自然

閑話灸題

  『灸』なだけに 前から温めていた話だけど。

  じつは昔、鍼灸学校に3年通っていた。 その時はじめて『灸』を体験した。
  実習で初めてお灸をしてもらった時 その熱さの半端じゃ無いことに ビックリと同時に 怖れを感じたものだ。

  ボクの行った学校のクラスには まさに老若男女がいて 病弱な人もいて、その人なんかは『灸』の良さをすでに知っているらしく
  実習時間の間、このメチャ熱い灸を 『もっとすえてくれと』せがむほどであったし、灸理論の先生なんかは 毎週授業が終わると
  生徒に実習室で お灸をしてもらっていたっけ。ボクも友人と一緒にせっせと 灸を据えたが 気持ち良さそうに受けている先生に首をかしげたものだ。

  その頃ボクは 30歳前頃で 病気知らずであったが、いろいろ病気について学び始め、問診、視診、触診など 互いに見たり触れたりして
  検診していると 自分がなんかの病状に該当しているのではないか・・・などと心配したものだが、それはいつも一時的なもので、
  灸が本当に良く効く・・・と実感したのは もうすこしいろいろ体験してからであった。

  灸の良さがわかれば なかなかこれから 離れられなくなるほいいもの であるが、これも『縁』が必要な世界かも しれない。
  日本でも 日本人皆が知っているものではないだろう。ましてや、西洋では・・・。
  皮膚に跡がのこらない『鍼』はともかく『灸』は・・・一般的に非常に 抵抗があるようだ。

  西洋で『灸』の事を考える時 いつもあるファンタジーをイメージしてしまう。
  (映画的のある拷問シーン風に)・・・ ベットに手足を固定され 上半身ハダカにされた男の背中に 白衣を着た女が なにやら米粒大の 柔らかい物質を
  自分の唾でその男の背に何ヶ所か 付着させているようだ そうちライタ-を着火する音が響いて 線香のこおばしい香りがしたかと思うと 真っ赤に熱せられた  
  針が背中を貫くような感覚に 男は悲鳴をあげた・・・それでも女は容赦なく その行為を20分ほど止めることはなかった・・・。
  来る日も来る日も その拷問は続き、体中に焼け跡がついたが、いつの日かそれは男にとって快感となっていた。
  そして男はそれまでの体調不良が 何故か なくなっている事に 少しずつ気が付くのであった・・・。  みたいな!