去年、それに立ち会った相方より大きな釜にはいっている洋梨の生ジュースを24時間にわたって煮詰める大変な作業について聞いていたので
どんなものなのか、ゲジネ(仏語=raisinée)を使ったケーキの大ファンとして『一見』の必要を感じていたのだ。
それと、昼には美味しい昼食が食べられる・・・という隠れ目的が我々夫婦には暗黙の了解として前提していたことは間違いない。

和菓子に目がない自分が、スイスの菓子に絶望していた時(十数年前) ゲジネを使ったバンクイというケーキに出会った。

朝7時からスタートしたそうだが、ルーカス青年(21歳)が黙々と撹拌していた。
これほど澄んだ眼をした青年にはなかなかお目にかかれないが、去年最初にあった時『こんにちわ』と日本語で話しかけてきた彼は
16歳の時半年ほど日本に住んでいたという青年。ここカルト農場の一人娘のボーイフレンドである彼は来週からここで働くという。

早速、手伝うが、実際やってみると撹拌する船の櫂のような撹拌棒は案外重くせいぜい10分もすると手が痛くなってきた。
半ズボンのボクは、左脚が薪の熱で赤くなってきたのでシャツを巻いて奮闘(軟弱者丸出し)

ルーカス君といろいろ話ながら作業する図