『日本語に未来はあるのか?』アーサー・ビナード講演より
最近、Youtubeを立て続けて見て、いろいろ考えさせられ、且つ大いに学んでいる。
最初は茂木健一郎さんの『知性について』と題された講演、そしてここにアップしたアーサー・ビナードさんの『日本語に未来はあるのか?』である。
この二人の関心は一見 非常に対照的・・・であるけれど、どちらも『日本の未来』について語っている。
脳学者の茂木健一郎は最新のテクノロジーの開発を視野にいれて『日本の未来』を考え、特に英語教育必要性を強調しながら、日本での教育全般の在り方
を厳しく批判している・・・彼のモジャモジャ頭と情熱的な様子が『いいね!』である。
一方の詩人で絵本作家のアーサー・ビナードのアプローチは『七厘~苔~和~ライフル協会~安全な原発~ポン引き~TPP~ユニクロの日本語廃止~トロイの木馬』
などの言葉をキーワードに日本と米国の文化・政治を対比しながら日本が選択すべき道をユーモラスに進言していて実に『いいね!』
若きアメリカ人(46歳)が我が国歌の『苔』に注目するところが、素晴らしい・・・と大いに思う。
この二人の『話』を聞いていて、『禅』を世界に広めた『鈴木大拙』のことを、ボクは思い浮かべた。
これらの人に共通するのは『和洋折衷』・・・というほとんど『死語』に近い言葉に行き着くが、果たしてそうであろうか?
西洋人が作った映画では人工知能が『禅』に行き着くのであるから・・・。
日本の友人が娘さんの受験結果を報告してくれたメールで
『日本人が古来から受け継いだ良い意味での中空思想を学び、白か黒かしか無い極端な世界に一石を投ずる役を担ってもらいたいです。
行き詰まりを見せて来た西洋思想から日本人が新しい発想を提案する時代が訪れて来ると直感しています。』・・・と
書いてきたのを見ても、『そうだよね~』と共感している自分がいる。
ただ、その予想は多くの日本知識人が考えていたよりも大幅に遅れてしまっているのは、テクノロジーの予想以上の展開による『格差』が様々な『形』で世界に巻き起こり
『欲』で脳が逝かれた連中が結託して画策している『新自由主義』なるものが『はびこっている』為であろう。
日本文化の重要性を気づかせてくれるアメリカ人がいる。