一昨日の12日、いよいよ69歳になった。この歳になると、歳なんてどうでもいいようなもんで、先日まで自分の歳を忘れていたが
いよいよ六十歳代も最後の年かと思うと、最後の二十代を迎えた時のような、複雑な気分になるところが我ながらカワイイ〜。
私の誕生日を祝ってくれるというので、相方の両親の家へ行ったが、
ソファに横になっている、91歳になったばかりの義母が私と二人っきりになった時に、あんたの為に歌うから近くへ寄れ…と言って
私の耳元で『Happy birthday to you〜・・・』と歌ってくれ、思わずぐっときて泣きそうになってしまった。
これが、今年もらったプレゼントで一番だったかもしれない・・・。
家に帰ってPCに入っている写真を整理していると、富士山をバックにしている、私が29歳の時の写真が出てきた
そこに何年か前に詠んだ短歌が書かれていて、改めて読んでみる・・・。
これは…、大変手前勝手の詩で、説明なしでは誰もわからないであろう・・・と改めて思った。
その時、私の部屋に30年間、掛かっている円覚寺慈雲老師の書『独坐大雄峰』を見てストンと不二落ちたのだ。
『独坐大雄峰』・・・大変有名な公案となっている言葉で、分かったような、わからんような気分でこれまで眺めていたが・・・。
やっぱり、長生きはするもんじゃワイ・・・とあらためて独り祝福。
『 向こう見ず 目前の不二の 山を見ず 今ここに見る 我と富士山・・・』 一撮 こう読めばわかりやすいか…老爺心は馬足!