7,8年前の話。
ローザンヌの家電店で展示してある『I-Pad』を手にとって、どんなもんかなぁ…とスイッチを探すが見つからない!(冷汗)
あれ〜?・・・『いくらなんでもスイッチぐらいは、俺だって「On」にできるでしょうよ…』と、機体を透かしたり
ひねったり、出っ張っている部分を押したりして10〜15分ぐらい格闘するが、ついにスイッチを見つけることが出来なかった・・・。
あの時の屈辱感たるや…。 爺なんだから、カッコつけないで店員さんにさっさと聞けばいいものを、どこから来るのか自尊心が
邪魔して、結局きけなかった。・・・という思い出がある。
とにかく、IT『information technology』機器は老人に対して親切ではない…ことは事実だ。
特に私のように海外に住み、その国の言語が苦手な者にとっては、一層不親切。
『IT機器類は、解らなければ電脳に聞け・・』というのが、IT機器の基本姿勢のようで、自学を要する。
であるから、電脳(コンピュータ)を使えない人には道は厳しい。 金持ちで個人教授を雇えるなら別であるが。
この5月、共に誕生日を迎えた相方の両親。義父が91歳、義母が92歳でこの二人の会話のやり取りを観ていると切ないものがある。
義父の根っからのおしゃべり好きな性格は健在で、誰が来ても喜んで色々話そうとするが、いざという時に人・場所・物の名前などが
思い出せず、70年近く連れ添った義母に尋ねるのが常で、結局話の大半は、義母が代わりにする・・・という事態となる。
私などは彼らより20年若い70歳でありながら、口から出る直前まで覚えていた名前が、何故か急に忘れてしまい、じれったい思いを
することは日常で、義父の苦しさは痛いほどよく分かる。
ITが情報通信機器であるなら、そういった老人の諸問題を解決すべく、新機器を開発してもらいたいものだ。
現に携帯のスマートフォンを持っていることで、忘れた人名や年代やその他いろいろなことをググって話を進める手助けをしている
のであるから、そういった面でこれからの進展を期待できることは間違いないだろう。
そしてもう一つの『 IT 』がより、老人にとって重要だろう。
ITが『情報通信技術』であるならば、悟学による非言語『情報通信技術』を悟ることで『 Yes, IT is 』といえる『IT=如意』の覚醒。
そのIT技術を内心に向け、『本来の自己』との通信を実現することで、老人の愚痴の90%は鎮まるに違いない。

適当な写真がなく、これは11年前の写真であるが、友人に『ITオタク』がいて、彼を訪ねるたびに新物を披露してくれる。
私が曲がりなりにも『IT機器』についていけるのも、こうした友人達のお陰のたまものであるの図