拈華微笑

自ずと示される道は、自ら歩むことで到る・・・自然

不二の病

  明けまして、おめでとうございます。 本年もよろしくお願い申し上げます。

  

  昨年末は、たまたま維摩経の一節で締めましたが。

  2023年度は『維摩経』で開けたいと思います。

  というのも、維摩を病気見舞いにいく仏弟子の話をしましたが、その『維摩の病』と、めでたいものの代表『富士山』を

  イメージしたとき、『不二の病』という得意のオヤジギャグワードが湧いてきたんです・・・。

 

  仏をはじめ仏弟子たちは皆、この病『不二の病』に侵されていることは間違いありません。

  ガンジー、スズキ大拙、山本太郎・・・彼等もそうとうな『不二の病』で誰も治せない『不治の病』です。

  『衆生無辺誓願度』の請願が片時も頭から離れない重病で、それを『不二の病』と言います。

 

  『常不軽菩薩』なんかは、ゾンビ〜を増殖させるように、『貴方は仏になるお方です!』などと誰彼なく声がけしているようです。

  用心用心、『不二の病』という流行り病に、貴方もかからないように用心しましょう。

 

        

         これは、29歳頃の馬骨ですが、当時痔の出血が止まらない病にかかりふらふらの時に富士山をバックに写真をとりました。

         この杖は伊達ではありませんでした・・・。この頃から私も『不二の病』に感染っていたのだと思います。

 

  『門松は 冥土の旅の 一里塚 めでたくもあり めでたくもなし』・・・と、詠んだのは一休さん。

  彼は相当ひねくれた病の罹り方をしていたようですね。 冥土の旅を、郷里への旅とすれば、それはめでたい!