拈華微笑

自ずと示される道は、自ら歩むことで到る・・・自然

一泊の超バカンス・・・

  バカンスの身分を剥奪され(定年退職して6年目)、 6月下旬になってあたりの雰囲気がバカンス・モードに入ったのか

  周りの労働する知人、友人、親族の連中が蜘蛛の子を散らすようにどこかそこらへ旅立ち始める・・・。

  ヨーロッパに生まれ育って六十数年目の相方にしてみれば、退職者の身と言えども習慣づいたバカンスに、ついソワソワするようだ。

 

  私の場合は、50歳のとき初めてバカンスを頂ける職場につき、退職するまでの15年間、年4〜5週間のバカンスをこなした。

  引越屋という肉体労働でなおかつ現場責任者という重責を担っていたので、それらから開放されるバカンスは有難くも必須ではあった。

  貰えるだけでも有難いバカンスではあったが、慣れてくると目減りするバカンス日数にストレスを覚えた・・・ような気もする?

 

  今は、365日バカンスの身となり、時間はたっぷり在るが金の欠乏と、耐旅行体力の欠乏のため、元より遠征は考えておらず

  私は正直どこにも行きたくないのであるが、相方はどこかへ行きたいらしくあてもなくネット検索したりしている様子を観て

  たまたまFacebookで見かけたスイスの近場の温泉広告の件で相方に水を差し向けてみると即決となった。

 

  我が家からドア to ドアで2時間でいける所にサイヨン温泉があり、朝食付きにしては安い価格が決め手となった。

  

     ふだんご無沙汰のアルプス山間の風景と空気に触れてご機嫌の相方

 

     

      サイヨン村には昔、中世祭り(4年に一度)を撮影するために来たことがある・・・を久々にたずね猫の歓迎を受ける馬骨。

  

  バレー州という険しい山間にはローヌ川が流れ、そこに杏、梨、林檎畑があり南を向いている斜面は一面ワイン用のブドウ畑となっている。

  サイヨン温泉・・・といっても、日本のような『温泉』の情緒はまったく無く、ただちょっと温かいプールなのであるから

  『温泉』と訳すな!・・・(と文句言いたいくらい日本の『温泉』はスペシャル名詞であることを海外在住日本人は皆思い知っているのだ)

 

  とにかく、様々なタイプのジャグジーに当たりすぎたためか、今日帰宅して二人共ぐったり中。(やっぱり我が家が一番いい)