拈華微笑

自ずと示される道は、自ら歩むことで到る・・・自然

『チャンバラごっこ世代』から

             

 

  私が5〜6歳の頃の写真?・・明らかに手作りの木刀を持っている。地面は雪解けで泥んこ状態であるから春5月頃であろう。

  北海道、北見の春は遅かった。写真の右手奥にポンプが見えるが、この当時は水をここから汲んでいたのだろうか?

  私が立っている後ろに木や枝を切った薪が積み上げられているが、石炭の前は薪ストーブで暖を取っていた時期があったっけ。

 

  私は自分をおとなしい子供だと思っていたが、あらためてこの写真をじっくり見ると・・・案外わんぱく小僧でもあったのかもしれない。

  この頃は、近所のガキどもとよく『チャンバラごっこ』をしたものだ。

  『チャンバラごっこ』にはストーリーが必須で、だいたいいつも私がその筋書きを決めていた記憶がある。

  敵味方に分かれ『チャンバラ戦い』が始まり、勝った方が捕虜をとるが、そういった夜は必ず祝宴がもうけられ皆ベロベロに酔っ払う・・・

  という定番シナリオがあり、敵が酔って眠りこけている隙に、捕虜たちが脱走する・・・という筋書きを今でも覚えている。

  酒がほとんど飲めない私のシナリオなのに『酒』が必須であったのは当時の東映時代劇映画の影響…ということになる。

  とにかく私の子供の頃は、時代劇全盛の時代で、『日本伝統文化の基本精神』は時代劇から学んだと言うことができるだろう。

 

  スマホもタブレットもちろんコンピュータも何も無い『チャンバラごっこ世代』の子供と『デジタルネイティブ世代』の子供と、

  そのあまりの隔たりに正に『隔世の感』ありあり。 あまりの違いにビックリ仰天!

  我ら『チャンバラごっこ世代』は70歳代・・・で、我々がいなくなれば『武士道』はどうなるのであろうか・・・

  せめて現代の格闘家・朝倉未来が主催する『Breaking Down』などで『喧嘩道』としてその精神を継承してもらいたいものだ。