私のこのブログのサブタイトルは、 『我が琴線に触れる 森羅万象を写・文で日記す』・・・となっている事に、勇気を頂きもしなければ
このドキュメントシリーズに関して(日)記するのも難しい、ただ一言『不運な出来事』としか言いようのない、
2001年、あるアメリカ人男性(58歳)に起こった不幸について書く気力は出なかったであろう。(事実、書いているいま現在も疑心暗鬼)
このあと何か参考にと思って検索すると、いくつかブログに感想が書かれていたし、アメリカのYoutubeを見るとかなりの番組で話題となり、
ついには2022年、著名な俳優コリン・ファース主演で、全8話でつづるHBO Max製作のリミテッドシリーズ・ドラマにもなったようだ。
超面倒くさがり屋の自分としては、Netflix、ドキュメンタリー(1話=約50分)x13話で描かれた、この不可解な事件の16年に及ぶ法廷闘争の内容を
二日間で観了した内容について、私には皆さんに紹介すべく記載する気力はない・・・。(是非各自でこのドキュメンタリーを観て下さい。)
この事件についてブログを書いている方、お二人とも、夫であるマイケル・ピーターソンが殺人犯であり、
Netflixのドキュメント自体がピーターソン氏を擁護する偏ったドキュメントである・・・と、非難を込めて書いていた。
確かに、そもそもどういう経緯かしらないが、2001年12月に事件が起こってすぐに、このドキュメントが始まっているということは
容疑をかけられているピーターソン氏にドキュメント撮影の許可を得ているわけで、その時点でピーターソン氏自身は自分の『無実』を知っていたし、
その先にある法廷闘争も必ず勝つ・・・と思っていたゆえに、『ドキュメンタリー制作』を許可し、協力を惜しまなかったのであろう・・・と私は思う。
『The Staircase』とは『階段での事件』・・・ということになるのであろうが、それがまさに『怪談』の様相をもよおす事件に発展する。
この事件の法廷闘争を観ていて、裁判に勝つためには、本当に優れた弁護士が必要であることと、弁護士たちが弁護する際にいかに集中力が、
裁判に勝つための気力と情熱が、必要であるかを感じ、またアメリカの陪審員制度の限界をも感じた。
特に、8年後に再審の裁判を行わなければならなくなった時、最初の弁護士が以前のような気力を見出すことが出来なくて、
余儀なく他の弁護士に交代する場面があったが、容疑をかけられているピーターソン氏の落胆ぶりは他人事とは思えず、私も大いに落胆した。
結局、階段下で死亡した彼の妻キャスリーンは階段落下の事故死ではなく、夫のピーターソン氏の殺人であると評決した。
終身刑の罪で入獄8年目のとき、最初の裁判で検察側調査官の主張の疑惑点が明らかとなり、再審が認められ制限付き釈放。
2017年、有罪を受け入れることで、完全に釈放となる『アルフォード嘆願書?』が認められ、自由の身となった(74歳)・・・。(正直、詳細については不知)
ドキュメントは容疑者のピーターソン氏を中心に記録しているので、裁判前、裁判中、裁判後、刑務所面会時、出所後・・・と彼の様子を時間軸で
見ることができるが、妻の連れ子であった娘一人を除く、4人の子供たちや彼の兄弟の温かい支援を受ける中、終始一貫して誠実で気丈な人柄を私は感じた。
仲の良かった夫婦・・・それが不可解な階段からの転落により、夫が殺人の容疑をかけられるという不条理(本当に殺人でなければ・・・)な顛末に
初雪そしてみぞれに終始する暗い天候のもと、二日間アパートとこもりっぱなしでこのドキュメントを観たのである。

流石に二日目は、軽くレマン湖畔を散歩した図