拈華微笑

自ずと示される道は、自ら歩むことで到る・・・自然

結界の鳥居くぐれば・・・

  3月14日(金)にスイスに戻り今日で4日目…、時差ボケが抜けたのかどうか? 自分で定かではないところが、抜けてない証拠で

  単に『時差』の問題だけではなく、やはり文化的『事差』というのが、歳のせいか・・・何時までも禿げて髪がないのに後ろ髪を引かれる如く…。

 

  しかし、旅疲れの実態は、じつは単に飛行機という普段乗り慣れていない乗物、特に絶え間ない『ゴオ〜ッ』という轟音に対する脳の疲れであり、

  地上から何万メートルか知らんが、尋常ではない空間を、人工的に調整された気圧の中で13時間以上を移動のために機内に身を置く状態というのは

  異常行為であり、その上、到着した場所とそれまで慣れ住んでいた場所の時差が8時間もあるというのであるから、これ以上身体に悪く、命を縮める

  愚かな旅行方法はない・・・と、今回喝破するにあたり、海外旅行ができる立場であること自慢する輩がいることに笑止千万を初めて覚えることとなった。

 

  そろそろ今回の旅の総括をしなければ・・・とは思うものの、いまだに脳が轟音で痺れて、ちゃんと機能しない中、何でもいいから何か書くことで

  脳の痺れを、通常状態に強制復元できるのではないか…という淡い希望をいだいて今日のこのブログをしたためることにしたわけであるが、

  どなたかのブログに『鶯(うぐいす)』の一語を発見することで、 そう言えば・・・今回の旅行のメインイベント的、目的であった『伏見稲荷』の

  鳥居くぐりの際に、鶯の鳴き声が聞こえ、これを短歌に詠んで携帯にしたためた事を思い出し、それについて書くことにした。

 

           

           『 結界の 鳥居くぐれば 鶯が 上をめざせと ホーホケキョ 』 馬骨

 

  8年前に初めて伏見稲荷の鳥居をくぐることで、私の『考えるな、漢字ろ!』の発想が生まれ、それが後に『漢字方程式』などという

  私にしか分からないような、如何わしい『佛語・漢字方程式』・・・なる『悟り解析法』もどきを編み出したキッカケがこの伏見稲荷の鳥居くぐり

  であったが、前回は三ノ峰(頂上に至る七合目あたり)の茶屋で下山したので、今回はお礼参りの意味もあって頂上まで行くことを目標にしていた。

  そんななか、七合目過ぎたあたりで、鶯の透きとおった鳴き声が三四度、『ホーホケキョ!』・・・。ホーホケキョは、即『法華経』であるのが縁起。

 

               

  今回、私はお狐さまに注目し、写真を撮ったが、狐が口に加えている物に『鍵』があり、それは『稲を貯蔵する蔵の鍵』・・・だそうであるが

  『鳥居』の形から私は『開』の字を想起したものだが、その鳥居を守る狐が『鍵』を口に加えている・・・という事実に、私の想起が駄洒落では

  済まされない、それこそ『キーワード』であったことを確認することが出来た。