たとえ爺然としていても、時々『アナタは何されていますか?・・・』と尋ねられることがあり
正直に『定年退職して何もしていません…』という風な、なんとも味気ない返答をこれまでしてきたが、
どうでもいい相手であればそれでも良いが、真剣に尋ねてくる人に対してそれでは誠実ではないような気がし、
『本音を吐きますよ…』という風なことになった時に、自分なりに何か納得できる方法というか、形はないだろうか・・・などということを
日本から帰ってから考えるようになった。
その結果が、このような名刺・・・というような形になり、最低枚数100枚も刷ってしまった。
『自分なり研究所』・・・だなんて、ふざけた名称で恐縮しながらも、まぁ仕方がない、としか言いようのないブロガー活動こそが、
私のこれまの人生で21の職種を転々としてきた中、本当に『本業』と呼べる活動ではないか・・・と思う今日此の頃。
一銭にもならない『本業』ながら、人生の集大成的、我が愚脳によるフル執筆活動は、それこそ『自分なり』にイキガイではある。
『ブログ』などという、三十年前には想定することもできなかった発信術が、まるで私の定年退職に照準を合わせたかのように
馬骨爺の眼前に繰り広げられるタイミングというのは・・・やはり、21世紀を生きる人間としては、これを見逃すわけにはいかず、
私のブログ活動にも、何かそれなりに社会的な意味があるのかもしれない・・・。
『ブログ・blog』をデジタル大辞泉でみると〜
『ウエブ上の記録を意味する「ウエブログ」の略。 個人の日記などを簡便な方法で作成、公開することができる。』とあった。
なんでも和風的な意味合いを付加せずには気がすまない、私は私のブログを『嘸録』と称することにした。
『嘸』は、『あいまいな様、はっきりしない様』・・・とのことで、『曖昧な記録』で『嘸録』とは私にピッタリな呼称で大いに気に入った。
こうして名刺にしてみると、なんととく本当に『所長』になったような気がして、『東洋自分なり研究』に拍車がかかるような・・・。