拈華微笑・・・このブログのタイトル『ねんげ・みしょう』と読みます。
仏陀となった釈尊から、最初の弟子に『悟り』が伝えられた場面が、『拈華』〜華をつまんで示す、という釈尊の動作(教え)に対して、大勢の弟子たちがいる中で一人の弟子、摩訶迦葉(マカカショウ)が『微笑』で応えた・・・という逸話
『悟り』が釈尊から、最初の弟子に伝えられた決定的瞬間の場面が『拈華微笑』…なのです。
この話を私は、禅修行中に老師の提唱などで聞いたか、或いは禅の本か何かで読んだりしたわけですが、その時の感想としては『へえ・・・』というもので、それ以上でも以下でもなく、いつの間にか雲散霧消していました。
それが、2009年にこのブログを始めるにあり、ブログタイトルを決める際に、うん〜・・・と、いろいろ考えた挙げ句、なぜか『拈華微笑』が愚脳に浮上して来たのです。
禅問答という公案にもなっているこの『拈華微笑』について、当時の私は何の答えも持っていないにもかかわらず、ちょっとカッコいい…という理由だけで私はブログタイトルに決めました。
あれから幾星霜、私の『拈華微笑』も我がブログタイトルでもあり、公案(禅問答)の如く愚脳を刺激し続けていたのか、勝手に深まり、今現在私はこの『拈華微笑』を大いに肯うものです。
そして、それこそが日本の伝統文化が育んできた『道の文化』の原動力であったと私は確信します。
『茶道、華道、書道、香道、剣道、柔道、合気道、弓道、居合道、歌道、俳諧道』・・・等など様々な『道』があるなかで、『拈華微笑』から始動した『仏道』が中心となり日本文化を牽引している・・・などと私は言い、このブログで主張しようとしているのです。
昨日のブログ『四月の新覚期』で書いた『道場として機能するような時空間』がこのブログ・タイトル『拈華微笑』に依拠している理由を、ごにょごにょこじつけました・・・。