私のHatena Blogが示す同日・過去記事に『素一致(スイッチ)』があり、読んでみると更新すべき点があったので更新。
『素一致』の『素』は『素性』の素であり、アイデンティティの意であるから『素一致』というのはまさに『自己同一性』と同義語で、その意味では禅の『己事究明』そのもの。
今朝、私はたまたまYoutube動画で、茂木健一郎学長の『Imagine大学』で、『天才はいかに天才になったのか?』という命題の話を聞いていたが、彼の話をまとめてみると。
①天才に共通する性格・・・ポジティブ思考(自己肯定感)
②天才とは、人間の脳に備わった『望ましい困難』を乗り越える力の象徴
・・・というようなことで、『天才はネガティブな経験を乗り越えて誕生する』が強調されていた。(もちろんそれは必要条件であり、十分条件ではないことを前提として)
そのうえで茂木さんは、『天才に確実になる方法はわかっていない…』と言われていた。
これ(ネガティブをポジティブへ)って、私に言わせれば、仏教が昔からいっている『煩悩即菩提』であり『色即是空』だとすれば、『天才になる確実な方法』の一端を禅修行はすでに示しているのではないだろうか。
『天才』というのが、その人の『個性の開花』だとすると、仏教でいう『色即是空』の『色』を『色(いろ)』・・・と名付けた人は天才であったと思う。
『個性の開花』が十人十色の『色=個性』というのが、『空』を覚醒したときに『色』鮮やかに個性が開花する…。ここに禅がいう『本来の自己』への目覚め・・・つまり『素一致(スイッチ)』が入り『アイデンティティ=縁起』が開始し、それぞれの人が、それぞれの個性を発揮した多様性のある社会作りに貢献する世界が開けるだろう。
色即是空の『色』は、その人が『空』に目覚めたとき、本来の自己の『色(個性)』を認識し、その時代の要請に従って本領を発揮するのではないだろうか。
『天才』云々はともかく、『己事究明』による『ポジティブ思考』に至るだけでも、禅修行の値打ちは計り知れない・・・
私なんか、自分を『馬骨』と称し、絶対自己肯定感に埋没する天才的愚か者かも…

『 色空の 素一致入り 開花する オレは紺かな 君は何色 』 馬骨
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