拈華微笑

自ずと示される道は、自ら歩むことで到る・・・自然

タフな相方の流儀

思えば9年前に、定年退職記念帰国旅行を夫婦でしたが、そこまで遡らなくても昨年2025年の奈良旅行と比べても、今回の旅のイニシアティブ、日本旅行であるのだから、本来ならば日本生まれ日本育ちの私が握るべきところを、昨年か、一昨年来か『Chat-GPT』つまり『AI』を自家薬籠の如くなんでもかんでも相談し、強い味方としている相方は、私のイニシアティブを脅かす存在となってきたのである。

 

いずれにせよ、我々夫婦が旅をすれば必ずや『珍』の付く道中になることは覚悟していた。

そしてそれは早くも旅の一週間後にやってきたのである・・・。

我々はいつもの如く、Bookingcomで旅先の宿を予約していたのであるが、金沢での宿の料金を支払う時期に迫り、担当者の相方が入金しようとしたところ、クレジットカード決済で料金がすぐに支払われず、時間がかかることが発覚、あれ~どうしましょう・・・と言っている内にBookingcomはホテル予約を無情にもキャンセル!!

 

この時点では我々は東京にいたが、気分的には路頭に迷う・・・気分で、せっかく計画していた金沢一ヶ月滞在があわや水泡と化すのではと、暗い思いにおちいったが、そこは担当者の相方、責任の重さを認識したのか、再びBookingcomに挑み、旅行シーズン中につき埋まっているホテル予約をかいくぐり、3つのホテルに分割することで、宿だけはどうやら確保することができたのだ。

最初の予定では一か月間同じホテルに滞在してユッタリ過ごすつもりでいたが、まぁ金沢市内を三か所宿を移動することで、しなければ見えない特徴なんかも見ることができるかも・・・的な解釈で納得したわけである。

でまず、相方のAIを使用したイニシアティブにより、金沢から和倉温泉への小旅行計画を実行したのであるが、・・・Chat君によるきれいにオーガナイズされた温泉旅行計画は結局大失敗であった。 頭がいいはずのAiが、一昨年の能登地震情報を全く無視して計画した和倉温泉は、厳しい現実を前にして、なすすべがなかったのである。

つまり、一見何事もなかったの如く林立している温泉宿というよりビルの建物は能登地震によって使い物にならない建物で、今年中にも解体の予定であることを、地元のタクシー運転手さんが、悲しげに告げてくれ、一か所だけ開いている温泉(宿なし)へと我々を連れて行ってくれたのだが、相方の落胆といったら・・・

それは、一昨年の能登地震の大変さについて無知であった事と、なんでもAIの便利さに頼り、ある程度は信頼していたのが、肝心な情報が考慮されていない…間抜けな限界をまざまざと見せられたことへの落胆であったであろう。

和倉温泉などについては、私は現地の人々の情報を聞いてから判断しようと思っていたが、まぁ、せっかく相方がAIで計画したのだから、では行ってみましょうと実行したわけだ。

今回の旅でAIで痛い目にあったのは、相方だけでなく私も、AIを信頼するあまり大失敗をしていた。品川から金沢まで新幹線切符を買う事を、私はAIに相談していて、私が買った切符で品川から金沢へ行けると思い込んでいたところ、当日品川駅に行くと、それは東京駅まで行かなければ乗れません・・・と駅員に言われ、新幹線の出発時間に間に合わなかった、間抜けな事態が起こったのである。自分でちゃんと確認すべきを、AI任せで大丈夫と思い込んでいたことを大いに反省したわたしであった。

私たちは、最初の金沢ホテルを快適に過ごし、二番目のホテルに移行したが、そこで問題が発生…、2番目のホテルは一番高いにも関わらず、あらゆる点で問題があり、相方は『別なホテルを探す!』と夜中に私を起こして直訴。私はすでに支払ったホテル代を考えると、それは無駄だし、わがままであると一喝抗議。翌朝になると、『では私ひとりでも宿をさがすわ…』と宣い、まぁ、仕方がないかと宿の移行を私も了解すると、相方はホテル側、Bookingcom側に、ホテル移行の理由をAIに相談し、相手が納得できるような英文を製作して双方に送信していた。

その日の昼頃、どこぞのレストランで昼食中。ホテルの責任者からメールがあり、『アナタのホテル移行の理由はごもっともであり、了解しましたので、残りのホテル代に関しては返済します・・・』との連絡をもらい、我々はなんだか狐につままれた思いで、ええーっと、嬉しさがじわ~っとわいてきたのだ。

 

     『西田幾多郎記念哲学館』にてパフォーマンスする相方の図 

 

『アナタ、これもAIのアドバイス(ホテル、Bookingcom側を説得する文章』)のおかげよ・・・と、ちょっと誇らしげに、宣うのであった。

 

 

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