『隣人の日』という日を設け、隣人との交流を図りましょう・・・というスローガンでローザンヌ市が提唱し始めたのが5年位前。
このポスターを見るたびに同じアパートに住んでいる、非常に感じのいいアフリカ系黒人夫婦を一度招こうよ・・・と我々話をするが、中々実行することなしに
ズルズルと今年も5月がやって来た時に、ご主人とたまたま階段で出会ったので声をかけ『隣人の日』夕食に招いた。
更に一週間前に相方が約束を再確認するために彼等のアパートへ行って奥様と話した所、奥様は翌日仕事があるから彼女は行けるかどうかわからない・・・
が、ご主人様は行けます・・・ということであった。
さて当日、5月29日の『隣人の日』に相方は午後から夕食の支度をし約束の19時30となった。ところが、20時になっても誰もこない?ので
ボクが彼等のアパートに行ってドアをノックした。
仕事から帰宅したばかりのマダムが出てきて、『ウチの主人はお宅にお邪魔していないんですか?』・・・と逆に質問されてしまった。
マダム自身は疲れているし、明日(土曜日)も働くの『お招きには行けない』・・・『主人はまだ帰ってないので電話して、すぐ折り返し連絡します』・・・
ということであったので、ボクは我がアパートに戻って相方とマダムの電話を待った。
約10分後にマダムから電話があり、『1時間半後に帰宅するようですが・・・』というので、我々は今日の夕食会は『次の又の機会に・・・』と言って
中止することにした。
相方はかなりガッカリした。そりゃあそうだ、朝から張り切って準備していたのだから・・・。
僕等はアフリカ人の友人がいないので、(ボクの仕事仲間に一人いるが)彼等の風俗習慣がどんなものであるのか全くわからないけど、それにしても
彼等は僕等よりも長くこのアパートに住んでいるのであるから、ヨーロッパの習慣などはわかっているはず!?・・・と思っていたのがそもそも間違いであったのだろうか・・・
ボクは腹は立たなかったけれど、招待の約束をこれほどアッサリと破られたことに人種というか、文化というか、その違いに改めて『驚き』。
その約1時間後にご主人から電話があり、『急用で遠方に出かけていたので・・・申し訳ない』と言ってくれた。・・・しかし、それならそれで電話でも、とは思うよね。

〈 近くて遠きは隣人なり・・・〉という一面を学ぶことが出来た『隣人の日』であった。