拈華微笑

自ずと示される道は、自ら歩むことで到る・・・自然

2022-01-01から1年間の記事一覧

立ち上がった菩薩たち

ブログを書きながら、『愚脳からでまかせの適当なことをよくぞ書けますね…』と、自分で自分に突っ込みを入れる。 確かに、まともに勉強していたら、かえって何も書けなくなるであろう、というのが『東洋自分なり研究所』の内容だ。・・・。 ネズミのように、…

東洋自分なり研究所 〜 『観』の国

昨日のブログの最後の一節の自己への問いかけ… 『 2500年の『般若の智慧』の集大成である『仏教』は『悟学』によって『空読』が可能となるであろうか。 』・・・は、 一夜明けると、仏教に於いて『空』に関しては『読』はふさわしくない事に気付かせてくれた…

東洋自分なり研究所 〜 空読(くうどく)

『拈華微笑』の仏教的解明は、『東洋自分なり研究所』の最大の研究テーマの一つである。 釈尊が華を拈じ示し、一人の弟子がそれに対して微笑んだ・・・という伝説的な故事の仏教的解明。 私はこの『以心伝心』と後世に称される不思議な現象、『非言語による…

馬の耳に念仏〜その2

一昨日、12月23日のブログ『馬の耳に念仏』が深まって、公案化していた話。 辞典によると、『馬にありがたい念仏を聞かせても無駄である』・・・とあったが、それで終わらせないところが禅者。 念仏を聞いた馬は、『?』状態になり、その大疑念に行き詰まっ…

Happy Christmas(War is over)

こちらスイスでは、クリスマスこそが『ザ・年末』・・・の様相を醸しているが、 あくまで日本人の私は、気がついたら今日がクリスマス?!…っていう感じで、毎年この時期になると我が愚脳は混乱に陥る。 特に退職後5年ともなると、日本で言う『師走』という…

馬の耳に念仏

『馬の耳に念仏』・・・ほぼ死語になりつつある(と、思われる)諺(ことわざ) 意味は〜馬にありがたい念仏を聞かせても無駄である(大辞泉)とあり、 昔日の仏教伝道師たちは、大衆の無関心ぶりを皮肉を込めて『馬の耳に念仏』とつぶやいたのであろうか。 …

清静 (しょうじょう)…について

『禅修行』について語るとき、『坐禅』そのもの、或いは『禅問答』について語られることが大半であると思う。 雲水として禅寺の僧堂で修行した者であれば、半端ない『作務』について語る人もいるだろう。 私のように居士(一般人の修行者)として土日坐禅会…

馬骨版・・・ホテル・カリフォルニア

先日どなたかのブログを拝見していると、アメリカのロック・バンド『Eagles』の Youtubeがアップされていた。 その曲は私のよく知っている曲ではなかったが、Eagles・・・といえば、何と言っても『ホテル・カリフォルニア』 Youtubeで早速検索すると下の動…

『拈華微笑』 は『 真言』最初のレッスン

思えば、禅入門とは『悟学留学』そのもので、禅界は日本にありながら別次元の世界への旅立ちであり、 日常の言葉は奪いつくされ、のみならず『思考の自由』などもってのほかの、まさに『言語道断』の世界であった。 約十年の間、居士としての禅修行は娑婆と…

東洋自分なり研究所 〜 考えるな、観自ろ!

瓢箪から駒・・・というか、カンフー(功夫)の師、ブルース・リーが弟子に与えた言葉… 『考えるな、感じろ!』は 実に東洋思想の真髄を言い表し、その後の追究者に多大な影響を及ぼすことになった。 『考えるな、感じろ!』 ⇢ 『漢字ろ!』 ⇢ 『観自ろ!』 …

人 = ブレーキの無い車

禅宗の原理と言われるものに、『不立文字・教外別伝・直指人心・見性成仏』の4つがあるなか 私にとって最もわかりにくいと思えたのが『直指人心』であった。 しかし今思い返せば、そのことは『坐禅の初心者』の時期にイヤというほど長期に渡り体験してきた…

禅は然り

禅は然り・・・ 禅とは何かと問うけれど 知ってて当然 自然だろ。 私しゃ 偶然出逢ったが 山見りゃ 泰然 海 悠然 禅に出逢うは 必然じゃ・・・ 馬骨 『禅』のZen…という発音が 『然』と同じというところに ちょっとこだわっていたら、こんな詩ができた。 で…

釈迦の奇跡

『 張り過ぎず 緩め過ぎない いい加減 観音奏でる 琴ノ音の糸 』 『 琴線は 生死の糸よ 観音の 奏でる音色 慈悲と響けば・・・』 早朝寝床でうつらうつらしていると、こんな短歌が出てきた・・・。 早く書き留めなければ…と思い起きて書留め、日付をみると12…

東洋自分なり研究所 〜 心の郷里

自分は『Z世代』じゃないだけに、選びきれないほどの映画やシリーズモノがネット配信される現状というものが まるで私の退職年齢にフィトさせたが如く、良く言えば死ぬまで退屈させないため、悪く言えば死ぬまでディープラーニングで 生涯学習の奴隷化ではな…

東洋自分なり研究所 〜 柔軟心

齢(よわい)70にもなると、日に日に身体が硬くなり、死ぬまでこの『硬直化』との闘いであることを毎日実感している。 たまたま私は若き日(29歳頃)、東洋医学を学ぶことになり、その流れで気功体操に出逢い、40年ほぼ毎日実行し 多少は今で言うところの『…

『不立文字』を解く方程式

今日のこのタイトル『「不立文字」を解く方程式』・・・には自笑してしまう。 ヨーロッパはスイスフランス語圏に30年以上住み着いて、ろくにフランス語を読み書き話ができない自分が 『不立文字』だと言っている先から『漢字』という文字こそが、『不立文字…

東洋自分なり研究所 〜 『身心一如』について

本なんかで『東洋思想』みたいなものを勉強しよう・・・なんて思う時 基本的事項としてまず説かれるのが『身心一如』のような気がするが、実際に坐禅の修行をした私自身を省みると それを意識した事は一度もなかった。というか当時その『身心一如』という言…

東洋自分なり研修所 〜 『 0 』 の自覚

『0』が『0』を自覚した・・・それが『0』の自覚 … なんて事を考えていた時、 何のタイミングか、算盤(そろばん)を習っていた時の決り文句 『御破算で願いましては〜』・・・を思い浮かべた。 Z世代(デジタルジェネレーション)の若者達はこの言葉知…

ピンポイントの記憶 〜 『ローソク出せ、出せよ〜』

先日と言っても10月31日の、いわゆるハロウ〜インの夜の事。 我々夫婦が近所のカフェにいると、約30分ほどの間に市販のハロウイン衣装を身につけた子供達(4〜5歳)のグループが 3組ほどカフェにやって来て何か叫ぶと、その子供達に店主がお菓子を配る…と…

東洋自分なり研究所 〜 芭蕉の『音』楽

『東洋自分なり研究所』・・・『自分なり』っていう、『いい加減』や『適当』が許されそうな命名した自分をまずは誉めたい気がする。 というのは天下の『俳聖』、松尾芭蕉について謙譲などではなく、無学そのままの私が云々する事自体がありえない事であるこ…

還暦ギャラリー『森』 : 中世祭り

数あるNetflixの混合玉石の作品のなかで、最近私がはまっているのは西欧の中世物語である。 SFが大好きだけれども、最近はNetflixの優れた作品のおかげで過去の『中世物語』により興味を持っている感。 先日まで『マルコ・ポーロ』を観て、チンギス・ハーン…

効かない呪術

10月最後の日曜日、30日にサマータイムが終わり、夜の暗闇が急に襲ってくるような11月。 我々は飽きもせず『二人花札』で自己の運勢を占う儀式を執り行っているが、秋の夜長はとりわけ力が入る気がする・・・ 花札は本来3人でやるようであるが、我々が工夫し…

星のお告げ・・・

昨夕、義父にとって最期の自宅住まい…になるであろう、また相方ニコルにとっても親元を離れるまで住んでいた家の 玄関を開けて外を眺めた時、目前にらんらんと輝く満月を義父と一緒にそれを眺めることが出来たのだそうだ。 帰宅する電車の中でググると翌日…

154人圧死の悲劇から…

10月29日韓国ソウル梨泰院での154人圧死事故の悲報は、世界中の人を震撼させた。 この事故が起きる以前、私は『道の字』の『首』について考察していて、これについて何かブログに書こうと思っていた。 『漢字』の著者・白川静氏によると『道』の字の『首』に…

爺人(yajin)にはドーピングを!

2週間前に、30%という値引きに惹かれ、軽い気持ちで『ワイヤレスイヤホン』を購入した。 若い人達にとっては、今頃『ワイヤレス』といっても別にそれがどうした…というレベルだと思うが爺人の私にとって、一人湖畔を散歩する際『Spotify』でマイライブラリ…

『Last』・侍

『ラスト・サムライ』2003年に公開された映画は、エドワード・ズウィック監督、主演トム・クルーズ、 渡辺謙 助演で大変話題になった。 私はスイスでオリジナル英語版(フランス語字幕)で見て、英会話部分の60〜68%ほどしか理解出来なかったものの サムラ…

必察看取り人・・・

きのう土曜日、私が所属しているグループ『Care Team Japan』創立20周記念を祝って食事会を行った。 総勢20人ほど、ジュネーブ、チューリッヒ、ベルン、などスイス各地から位置的にほぼ中間地点になるヌシャテルの街に集まった。 このグループはスイスに永住…

還暦ギャラリー『森』 : 箙さんの思い出

今日、ここに発表する写真は、1977年『神への告発』というタイトルの本の著者・箙田鶴子さんを広島へ訪ねた時の作品。 当時私は25歳、神戸の写真学校の助手として雇われ安月給ながら、初めて経済的、時間的に安定していたこともあって 写真家として自分の作…

慈悲の華

『仏教と華』の関係に私はいまあらためて注目している。 なかでも『蓮華』と仏教とは切っても切れない関係があって、それは仏教がインドで発生、発展した事も理由であろうが 『煩悩の泥沼から美しい悟りの花を咲かせる』・・・という仏教の特徴を見事に象徴…

無期懲役囚の話・・・

今日、動画『TBS報道特集・死刑を免れた男達』の3回目をみた。 Youtubeへの投稿は今年の8月で、2ヶ月間で4百万以上再生されていて、 人々のこの動画に対する関心の高さを物語っているように思う。 動画冒頭、今年で50年服役しているという、95歳の無期懲役囚…