一昨夜、相方のおかげ・・・というべきか。
金沢観光案内Byインターネットで彼女が、私の知らぬ間に参加予約していた『居酒屋巡りガイドツワー』と題したツワーに参加すべく、市内のスターバックス前待ち合わせで待っていると、見るからにやばそうな黒い野球帽に黒のシャーッ、ズボンの眉毛の極端に薄い中肉中背のアメリカ男(?)が店の前をウロウロしていて、もしコイツも参加者で一緒に酒だけは飲みたくない…タイプの奴がいて、『挨拶してみましょうよ』と警戒心の薄い相方が言うので、『絶対声をかけるな』と制している内に、プロレスの見習い青年か、と見間違いしそうな…、大柄、長髪、赤ら顔の青年が『居酒屋ツワーの参加者ですか?』と聞いてきた。
すると例のヤバイ黒ずくめの男がさらにやばそうな同じく野球帽をかぶった度近眼用の眼鏡をしたいかにも神経質タイプのやせぎすの男をともなって近づいてくるではないか!一瞬やめといた方がいいかも・・・と思っていると、ちょつと肉付きのいい東洋人顔をした感じのよさそうな女性が来て、『これ、ツワーのグループですか?』といいながらグループに加わってきた。
互いに出身地と名前を交換している間、ガイドの若者が私に、『じつは英語がよくできないんですよ…』と、あたかも私に助けを求めるかのような眼差しで告白するではないか。
『ザけんなよ~!』と内心思ったものの、時すでに遅し・・・。五か月前まで北海道の建築現場で進捗を監督するチーフをやっていたそうで、この今回の仕事は友人と考えて立ち上げたそうだが・・・。
とにかく、2軒の酒屋を巡るとのことで、一件目の東茶屋街の『焼き鳥屋』のテーブルに落ち着き、私は例のヤバイ二人組と対面する形で座ることになってしまい、右隣にアメリカはテキサスから来たベトナム2世娘は明朗快活でよく喋るし、日本にも2回目で日本文化事情に意外に精通し、例のガイド君よりはよほど我々ツワー全体をまとめる名ガイド的役割をこなし、またそれを楽しんでいるようであった。
じっくり自己紹介する時間になり、この二人組はニューヨーカーで、日本には今回が初めて来たとのこと。典型的なニューヨーク弁でベラベラ喋るが、まぁ70~80%は分かるので、ビールの力も借りて、それなりに話が盛り上がった。
私は自己紹介のところで、私が禅に関心を持っている事を知ると、度近眼ニューヨーカー氏が、それでなくとも小さい眼(まなこ)を分厚いレンズの奥から必死に見開くように『アンタにとって、Zenとはなにかね…』と、尋ねてきたではないか。
『皆、それぞれの色の花を咲かす種を持っているんだよ。アンタも私も』・・・と、まさか禅問答になるとは思っていなかったので、適当に『花の種』の話をしてしまった私。
『アンタはアメリカ人、私は日本人、彼女はベトナム2世アメリカ人・・・でも種(タネ)に国籍なんてどうでもいいんだよ。問題は種があってそれをこの世で咲かせるか
どうかだね…』・・・と、50代のニューヨーカー氏にむかって、こっちはちょっと爺イだから先に逝く者の発言権みたいなものがあるかどうか知らないが発動。
焼き鳥で腹がふくれた頃、2件目にガイド君が我々が連れて行ったバーは、私らが9年前に初めて金沢に来た時に立ち寄った昼間はカフェ、夜はバーの懐かしい畳のある飲み屋であった。
ここでも話が盛り上がった。というのも一番ヤバイと私が思った男は、かってニューヨークで警察官だつたことが判明して皆一同『ええーっ!』と驚嘆。
『俺はオリジンはアイルランドだが、酒は一滴も飲めないんだ』ガハハハッと、眉毛どころか、頭髪も一本もないツルッパゲ氏は、焼き鳥屋で白飯に醤油をかけ、ジュースで焼き鳥をうまそうに食べていた奴だ。
彼からN・Yでの犯罪事情や警察事情を聞き、20年間働いた後は退職生活がはじまるそうで、彼の場合12年目の年金退職生活とのこと。意外にまともな奴で、危険な警官時代に身につた体から発する動作もろもろが私には異様に見えたのかもしれない(?)

『 夢二かな 和服姿も 艶(あで)やかに 昔懐かし 金沢の女(ひと)』馬骨
この写真は、この日の昼間に訪れた『国立工芸館』でたまたまであった光景。
こうして一昨夜は過ぎたが、実にヘンテコリンかつ絶妙な組み合わせツワーで、思い出に残る『居酒屋巡りツワー』であった。金沢にお越しの際は是非参加すること進めます。
この記事が心に響いたら、応援クリックをお願いします!








