2007年は 右党サルコジ 対 左党ロワイヤル女史 の対決で 最初はロワイヤル女史に期待したが なんだか虚栄心が
強い人のような感じがして サルコジを応援した。
応援したといっても ニコルはスイス人だし ボクもぜんぜん関係ない立場なのであるが 隣国の大統領に誰がなるか
大いなる興味を持って その成り行きを見守ったものだ。
あれから5年の歳月が流れ 来週4月22日(日)に仏大統領選第一回投票が 行われる。
今年の有力候補は 社会党のフランソワ・ホランドと 右派の国民運動連合 ニコラ・サルコジの二人である。
22日は7,8人いる候補者から 2人に絞る投票で、この二人が最有力候補者と目されている。
ヨーロッパも不況で 様々な変化を余儀なくされている中 今回の大統領選はフランス人にとってもかなり
重要な選挙と目されているはずだ。EURO参加国の中で独に次いで 牽引役をしている仏の大統領が左派か右派
になるかで ヨーロッパの立場もかなり違ってくることは間違いない。
そして世界的にみても 誰が大統領になるかは、 例えば 原発の問題一つとっても 大きな分かれ目になり
その影響力は 様々な形で各国に及ぼすことになる。 そう考えると日本人のボクには関係ない・・・などと
言っていられない ボクにとっても重要なことなのだという認識を持っにいたる。
それと3・11以降 政治と企業とメディアの構図というものが 日本だけのものではないのでは・・・という疑惑が
頭から離れないし 実際 富裕層との関係が取り沙汰されるサルコジ大統領には どこか胡散臭いモノを感じる。
そういった意味からも ボクが見る限り より人間として魅力的な社会党のフランソワ・ホランド氏を ボク等は
応援している。
今日、寒い日曜日に 二人の候補は パリ市内の 広場で それぞれ大集会を開いた。
形成不利を感じている サルコジ氏は焦りのせいか逼迫感が あったが、 ホランド氏の方は 当人も支持者も
笑顔であった。 (こうして春とは思えない寒い一日を 我々はテレビを見て過ごした)

芸術の街 パリでの 一コマ